日伯友好病院(天内ヴァルテル院長)が医療設備拡大プロジェクトの一環として、院内1階に新画像センターを開設、20日に記念式を執り行った。待ち時間の短縮、安全性と技術向上、検査項目の増加を目標に、2台のCT検査機、2台のデジタルX線検査機、1台のMRI検査機、8台の超音波検査機、3台の心エコー検査が完備された。総工費は590万レアル。
病院の運営団体であるサンパウロ日伯援護協会の菊地義治会長はじめ、在聖日本国総領事館の星野元宏領事、JICAブラジル事務所の遠藤浩昭次長らが視察を兼ねて出席した。
同院技術長ドグラス・アラシロ医師は、「より精密な画像診断が可能になり、初期の癌細胞など、どんな小さな異常も早期に発見することができる。本院には画像診断専門の医師もおり、機械の性能を100%引き出すことができる」と、充実した施設と同院の医療レベルに自信をのぞかせた。
また同院の小沢カルロス事務局長は、今後の設備拡大プロジェクトの動向について「今までの4割増しで手術を行えるよう、今年中に手術室の増設も予定している。3~5年のうちに新病棟を建設する計画もあるので、患者の受け入れ数も増やせる」と説明した。