3日にサンパウロ市開催の国連難民高等弁務官事務所(Acnur)のイベントで、ブラジルでの14年の難民申請数はラ米最多と発表されたと3日付G1サイトが報じた。
1月12日付G1サイトによると、国家難民審議会(Conare)は14年に2320人を難民と認定しており、認定済みの難民の総数は81カ国、7662人となった。昨年の認定者数は13年の649人の3倍以上で、認定済みの難民総数は47%増えた。
昨年認定された難民の半数以上(1405人)はシリア人で、同国出身の難民は1740人となり、コロンビア人の1263人やアンゴラ人の1071人を上回った。
14年に認定された難民の出身国と認定者数は、レバノン361人、コンゴ174人、マリとパレスチナ各102人など。コロンビア人は29人が認定された。
ブラジルでの難民審査は1日15人が限界で、申請から認定までは平均13年かかる。14年の難民申請が最も多い州はサンパウロ州で、アクレ、南大河、パラナと続く。サンパウロ州での昨年の難民申請は3612件で、10年の310件と比べると急増ぶりがよくわかる。都市別申請数最多はサンパウロ市の3276件で、以下、カンピーナス218件、グアルーリョス178件と続く。