サンパウロ州南西部セッテ・バーラス市の市役所前広場の日本庭園が、セッテ・バーラス文化体育協会(遠藤寅重会長)により大幅に改修工事を施されて鳥居も完成し、5月31日に除幕式が盛大に挙行された。これはイグアッペ、レジストロ、セッテ・バーラス入植100周年記念(2013年)の事業の一環として実施された。
この公園は、1991年にジョゼ・ナチヴィダーデ市長(当時)が日本庭園として造成しコロニアに贈ったゆかりの深い場所だ。その時の造成祝賀式には、在聖総領事も出席し、盛大に挙行された。しかし、放置されたままで古くなり、この度、飯星ワルテル連邦下議が手配した議員割り当て金がようやく支給され、修復された。
鳥居を通して見下ろすリベイラ川と盆地の景観は素晴らしく、みな感歎の声を挙げていた。
除幕式ではまず、遠藤会長から感謝の言葉と鳥居の意義に就いての説明が行われた。来賓者の祝辞として飯星連邦下議からは、「この日本庭園は、ブラジル人と日本人の融合の象徴。協力できたことを心から誇に思う」と演説した。
椛田(かばた)アデミル市長も「1991年当時、私は市会議員として参加していたが、この度は市長としてこの事業を完成できてとても嬉しい。これも一重に飯星下議のお蔭」と感謝の言葉をのべた。
聖南西文化協会連合会兼リベイラ河沿岸日系団体連合会の山村敏明氏会長は「イグアッペ、レジストロ、セッテ・バーラスは最初から永住を目指した植民地。ブラジル人と日本人の融合の証しであり、その象徴・日本庭園の改修を心から喜びたい」と賞賛した。
パリケイラ・アスー文化協会の大場貞夫会長、ペドロ・デ・トレド文化協会の金城・島袋・ソランジ会長、レジストロ文化協会の福澤一興会長、サムエル・モレイラ連邦下議補佐官など、その他大勢の市民が参加して賑わった。
最後に、記念植樹として「桜」が2本植えられた。式典後は祝賀昼食会となり、約180人がビンゴなどで和やかにすごした。