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メンサロン=ピゾラットの強制送還強まる=最初の上告却下される
イタリアの裁判所が4日、メンサロン事件での刑執行を前に同国へ逃亡したエンリケ・ピゾラット氏の上告を却下し、同氏をブラジルへ強制送還する可能性が強まったと5日付伯字紙が報じている。
ピゾラット氏のブラジル送還は4月24日に同国の法務省から言い渡されていたが、ピゾラット氏が不服として上告していた。3日のラツィオ州地裁では、同氏の弁護士が30分に渡り、判事たちの前でピゾラット氏に関する弁護を行った。
だが4日に同地裁が出した判決では、同国のアンドレア・オルランド法相が下した強制送還という判断に過ちや異常性は認められないとされた。
ピゾラット氏は元ブラジル銀行のマーケティング部長で、12年のメンサロン裁判で収賄、公金横領などの罪で12年7カ月の実刑判決を受けたものの、執行直前の13年11月16日に、イタリアとの二重国籍を利用し、既に他界している実弟になりすましてイタリアへ入国し、親類宅に身を寄せていた。
同氏は14年2月5日に、文書偽造で逮捕されたが、ブラジルの刑務所の残忍性など人権問題を訴えるかたちで、ブラジルへの送還を拒否していた。
当初、イタリアと結んだ協定により、強制送還は困難と見られていたが、今年4月にイタリア側がブラジルの主張を受け入れ、送還の判断が下されていた。
ピゾラット氏の弁護士は、今後、同国の最高裁にあたる国務院に上告する意思を示している。