北海道協会(大沼宣信会長)が5月31日、同会館で「第20回北海道祭り」を開催した。北海道らしさ溢れる「焼き秋刀魚」や「焼イカ」、「北海ちらし」など会員の手作り料理を求め、約350人が集まった。
婦人部「はまなす会」による日本舞踊の披露やYOSAKOIソーラングループ「一心」の演技も加わり、会場はさながら北海道のような雰囲気だった。
焼き秋刀魚を食べたという寺本喜美子さん(74、二世)は、「秋刀魚は高くて家庭ではあまり食べないけど、なんとなく懐かしい味がして、美味しかった」と満足げに話した。
日系人の友人と共に訪れたというフレデリコ・マルチンスさん(32)は、「日本文化は大好きだけど、焼きイカを食べたのは初めて。ますます日本に興味を持てた」と興味津々の様子だった。
同協会青年部「ひぐま会」の副会長として会場の設営や会計など全面的に関わった中野寿則さん(27、三世)は、「沢山の家族が集まる楽しい時間を作れたことが嬉しい」と喜んでいた。各県人会で「若手不足」が叫ばれる中にあって、彼のような会員は貴重な存在だ。
大沼会長は「天気が悪くて人が集まるか少し不安だったけど、会員中心に沢山集まってくれた。7月の日本祭りも皆で協力して盛り上げたい」と意気込んだ。