11日、元ブラジル代表選手(セレソン)で日本代表監督も務めたジーコ氏がリオ市で会見を行い、国際サッカー連盟(FIFA)会長選出馬に意欲を見せたと12日付伯字各紙が報じた。
しかし、同氏出馬のためには、「最低5協会の公式な支持」などを条件とするFIFA規約の改正が必要である。
「私は会長職を務める自信があるが、会長選の規約が変わらなくてはいけない。5協会からの支持を得なくてはいけないとの規約のせいで、支持を金で取り付けようと考える者が出ないとも限らない。大事なのは候補者がサッカーにどれだけの貢献をしてきたかじゃないか」と語った。
ジーコ氏はコーロル政権時のスポーツ局長で、多くの国で監督を務めた経験もある。組織運営能力については、「スポーツ局長以外にもサッカー選手組合会長を務め、スポーツ関連法制定にも関わった」と語った。
ジーコ氏は今のCBF汚職疑惑騒動について、現役セレソン選手が一切口を閉ざしていることを批判し、「セレソンたるもの、もっと存在感を見せるべきだ。現会長のデル・ネーロ氏の人となりはよく知らない。しかし前会長のマリン氏といつも一緒にいたのに、彼だけ何も知らないのは不自然だろう」と述べた。
最後に、選挙戦が既に始まっているかのように「これまでの腐敗を正す可能性を感じている。私は汚職と戦う全ての声を代弁して職務に取り組む」と力強く宣言した。