W杯後のイタケーラは?=8スタジアムは〃白い象〃に
昨年6月12日のブラジルとクロアチアによるW杯の開幕戦開催から1年が過ぎたが、会場となった12スタジアムは、今も未完成、赤字経営といった問題を抱えていると12日付伯字紙が報じた。
開幕戦会場のサンパウロ市イタケロン(アレーナ・コリンチャンス)は、W杯後も1140万レの収益を上げ、黒字経営の4スタジアムの一角を占めているが、ショッピングセンターを開設するはずだった西側8階部分は今も閉ざされており、固定したランショネッテ開設も5月31日。それまでは冷たい物しか出せない仮設バールのみだった。
豪華なエスカレーターや大理石の床のトイレなどは埃を被り、セメントの袋やむき出しのパイプもそこここに見られる。100%完成していない中での黒字は流石だが、7月にはBNDESへの融資返済(月額500万レ)、16年12月からは連邦貯蓄銀行へも同額の返済が始まる。
来年からは命名権で4億レが入ってくるとの皮算用は、命名権獲得希望者が少なく、減額となる可能性が強い。クラブ側は既に、返済資金となる入場料や広告費、駐車料は下げられないと明言している。
入場料が高いなどの理由で閑古鳥が鳴いているスタジアムは多く、著名チームによる試合も多いリオのマラカナンやミナス州のミネロンなどでも空席が目立つ。W杯後も黒字なのはイタケロンとミネロン、南大河州のベイラ・リオ、北大河州のアレーナ・ダス・ドゥナスのみで、ドゥナスは融資分が入ってなければ赤字だった。
最も深刻なのは維持費などに年3320万レかかり、7720万レアルの負債を抱えるマラカナン。アレーナ・ペルナンブコは2440万レ、最も小額のマット・グロッソ州アレーナ・パンタナルも140レの赤字だ。
大きなクラブがない地域のスタジアムが赤字となるのは予想されていたが、今後の経営改善や融資返済は容易ではない。