日系三世の造形作家・武田まり(Marli Takeda)さんが本紙編集部の壁面にコラージュ・アートを施し、待合室を一新させた。編集部が年初に始めたリフォームに際し、彼女に協力を依頼したことがきっかけ。
色とりどりの可愛らしい円形模様がたんぽぽの綿のように、「しんぶん」という黒文字の周りに踊っている。裏面がシール状のコラージュ材は、ゴシック美術好きな彼女がステンドグラスをイメージして作ったもの。本紙の社員も参加し、思い思いに壁に貼り付けた。
武田さんは「私のアートが一日の大半をすごす職場にポジティブな変化を起こせるのは、いつでも素晴らしくありがたいこと。このスペースが編集部を訪れる人にとって居心地がよく、快い時間をすごせる場所になれば」と笑顔で話した。
1965年、サンパウロ州プレジデンテ・プルデンテ生まれ。1989年にサンパウロ市のベラス・アルテス芸術大学卒業。リサイクル材を用いたコラージュを使った抽象画を多く手がける。個展や合同展への出展のほか、クリニカス駅の壁画など、サンパウロ市内の公共の場における大衆参加型アートを手がける。公式サイト=marlitakeda.com.br