現在、サッカーといえば、コッパ・アメリカの真っ最中だが、その真裏で、U―20(20歳以下)の代表によるワールドカップも開催されており、そこでブラジルU―20代表が準決勝入りしている。
U―20とは言え、W杯で準決勝ともなれば、日本であれば今頃は新聞を賑わせているところだろうが、同大会で過去にアルゼンチンの6回につぐ5回の優勝を記録しているブラジルにとっては特に珍しいことではなく、加えて「その年齢くらいではまだわからない」の考えがあるのか、世間の関心も、メディアの盛り上がりも決して高いものではない。
ニュージーランドで開催中の今回の大会も、南米予選での通過順位がぎりぎりの4位と高くなかったことで、期待値はそれほどでもなかった。その年齢だと国内のチームの選手が多いものの、まだレギュラーで活躍している選手がひとにぎりのため、選手自体の知名度も低い。
ただそれでも、U―20セレソンは予選グループを快調に3連勝で突破すると、ベスト16でウルグアイ、ベスト8でポルトガルと対戦。どちらも0―0で終わったが、キーパーの奮闘もあり、PK戦をものにし、準決勝に勝ちあがった。
そうなると、さすがに少しは気になるメディアが出てきた。グローボ局は16日、名物司会者のジョー・ソアーレスのトークショー「プログラマ・ド」の放送を急遽中止して、17日(ブラジル時間18日未明)に行われる準決勝の対セネガル戦を生中継すると発表した。
この試合は、コッパ・アメリカで本家セレソンが対コロンビア戦を行った数時間後のもののため、果たしてどこまでのサッカーファンが見るかは不明だ。ただ、「未来の好素材」を現時点から注目するには良い機会だ。
この準決勝に勝てば、決勝の相手はセルビアとマリの勝者とのあいだでの決勝となる。そうなった場合は現地時間の20日に試合が行われる。
ちなみにU―20セレソンがこの直前に優勝したのは2011年の大会のことだが、このときのレギュラー・メンバーには、オスカール、フィリペ・コウチーニョ、ダニーロ、カジミーロなど、現在のセレソンのメンバーが名を連ねている。なお、ネイマールはこのとき対象年齢だったが、既にセレソンのエースだったこともあり、出場していない。(16日付Uolサイトより)
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