12日朝、サンパウロ市西部のペルジーゼス区で、ツリアスー街と呼ばれてきた通りの名前をパレストラ・イタリア街に変更することを伝える式典が行われ、通りの名前を記した看板も取り替えられた。サッカーチームのパルメイラスを称えるため、市議会が、同チームがホームスタジアムとしているアリアンツ・アレーナに面した通りの名前を、同チームの旧称であるパレストラ・イタリア街に変更したのだ。
式典にはパルメイラスのチーム首脳と市議会の代表が出席した。市議会は、4月22日の本会議で名前の変更を決定した。ツリアスー街の1643番地から2237番地までの区間がパレストラ・イタリア街と呼ばれることになる。
調査では旧ツリアスー街の住民で名称変更の影響を受ける住民5人のうち4人が今回の決定に反対している。
市条例14454号によると、通りや広場などの名前は同じものをつけられないため、サンパウロ市南部のパレリェイロス区にあるパレストラ・イタリア街の名前は変更する必要がある。エルマン・アルブレヒトさんと妻のナウザさんは旧パレストラ・イタリア街に20年ほど住んでいるが、今回の名称変更を知らなかった。新しい名前はまだ知らされていない。
アルブレヒトさんは自宅で翻訳をしている自営業者で、今後起こりうる問題を心配している。「住所を変えなきゃいけないし、名刺や請求書も直さなくては。本当に頭が痛いよ」と語る。
妻のネウザさんは今回の変更にポジティブな面を見出している。「毎回毎回、住所を言う度に『パルメイラスのファンなの?』と聞かれてうんざりだった。私は(ライバルの)コリンチャンファン!」と笑う。「でも本当にそれだけが唯一の良いこと、他はもう面倒なことばかり」と続けた。(12日G1サイトより)