中央銀行が15日、4月の時点で一般家庭が抱える負債は、過去10年間で最大の年収の46・3%に達したと発表したと16日付エスタード紙が報じた。中銀が統計をとり始めた05年1月の負債は、年収の18・42%だった。
景気が冷え込む中での負債増加は、家屋購入のために融資を受ける人が増えたためだ。不動産購入分を除いた負債は年収の27・61%で、3月の27・73%より低下し、3カ月連続で前月を下回った。
不動産購入用の融資は資産獲得に繋がり、返済期間が長く、債務不履行も少ない。不動産取得のための融資は総計4604億レアルに上っており、12カ月間で26・3%増えた。経済基本金利引き上げで、ポウパンサを引き出して投資ファンドに預ける人が増えたため、連邦政府は5月末、中銀への供託金とすべきポウパンサ預金分から225億レアルを持ち家取得用の融資資金とする事と、1~5月のポウパンサ引き出し超過額(323億レ)に匹敵する310億レを勤続期間補償基金(FGTS)から回す事を決めている。