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リオ五輪の前哨戦=トロント開催の汎米競技会=国外開催では最大の選手団を送り込むブラジル

 カナダのトロントで7月10日から26日に開催されるパン・アメリカン(汎米)競技会(北、中、南米諸国が参加する総合競技大会)に、ブラジルが07年リオ開催の前々回大会の660人に次ぐ、600人の選手団を送り込むが、女性選手の比率が47%と過去最大になったと17日付フォーリャ紙が報じた。
 カルロス・アルトゥール・ヌズマン・ブラジルオリンピック委員会会長は、「これほど多くの選手団でトロントに乗り込むことは大きなチャレンジだ。(好成績をあげる)自信がある。来年のリオ五輪を控えて、選手達の士気も高まっている」と広報を通じてコメントした。
 46種目、600人の選手団に加え、400人のコーチ、医師、審判など、ブラジル人参加者は1千人を数える。
 女性選手数の増大に一役買ったのは、パン・アメリカン初採用で、来年開催されるリオ五輪の正式種目でもある7人制ラグビー(12人)とソフトボール(12人)だ。
 女子選手の増加は参加数だけではなく、上位争いに食い込む数もまた増えている。今大会は柔道のマイラ・アギアール、近代五種のヤーネ・マルキスの五輪メダリストに加え、棒高跳びのファビアナ・ムレル、女子ハンドボールチームなどの世界選手権王者がいる。
 他方、欠場者の中にも女子サッカーで5度、世界最優秀選手賞に輝いたマルタのような大物がいる。同選手は女子W杯も戦っており、所属チーム、スウェーデンのローゼンガルドとの契約上の問題で欠場する。
 男子選手の中では、五輪2大会で金1、銅2を獲得した水泳自由形のセザール・シエロが、8月にロシア開催の世界水泳を優先するため、欠場する。(17日付フォーリャ紙より)