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東西南北

 16日、来月からサンパウロ市内を走る新タイプのバスが、サンパウロ市によりお披露目された。できたばかりのつややかなシルバーの車体のバスは、冷房完備であることに加え、最新式のインターネットや携帯電話の充電装置まで備えている。収容人数は椅子55席を含む173人だが、SPトランス社は、「収容人数よりも車内での快適さに注目」と強調している。新タイプのバスは100台が来月から市内を走りはじめるが、2年間のうちに2500台まで増やしたいとのこと。乗りたくなるようなバスを多く走らせるのは市民にはうれしい話だが、それ以前に渋滞改善が課題か。ハダジ市長の低支持率は上がるか。
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 「大豆王」との異名も取ったブラジル有数の大富豪のオラシル・フランシスコ・デ・モラエス氏(94)が16日未明、すい臓がんのため、入院先のサンパウロ市アルベルト・アインシュタイン病院で亡くなった。1931年にサンパウロ州イタポリスで生まれた同氏は、セラードで大豆栽培をはじめた一人で、農業系の事業で約40の企業を持ち、1980年代から90年代にかけて世界の長者番付に名を連ねる富豪だった。また、ミス・ブラジルなど、常に美女が側にいる派手な私生活でも有名だった。
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 コッパ・アメリカの最中の16日、チリ代表の司令塔で世界的なスター選手のアルトゥーロ・ビダルが飲酒運転で愛車フェラーリが大破するほどの自動車事故を起こした。本人は軽傷だったが、飲酒運転ゆえに今後の出場がやや微妙になったか。優勝を狙いたいセレソンとしては、強敵のダメージに乗じたいところだが。