昨年9月、サンパウロ市ヴィラ・クレメンチーノ区に開店したブラジル初の讃岐うどん専門店『Meu Gohan』が、リベルダーデ区トマス・ゴンザーガ通りの和食店「エスパッソ和」1階に移転した。新店名『Meu Udon』として、18日から営業を開始する。
水本良夫店長自らが独自配合した小麦で作るこしのある手打ち麺と、化学調味料を使わない自然な出汁の味が特徴。ざる、ぶっかけ、かけ、釜玉、釜揚げの5種類(19・8レ、釜玉のみ23・5レ)に、期間限定の特別メニュー(冬季はカレーうどん、27レ)が加わった。ボリュームたっぷりのかき揚げやちくわの天ぷらを好みでトッピング(別途料金)し、一点ずつオーダーメイドしたという大振りの器で頂く。
日本でお馴染みのセルフサービス式を採用したのも、「ここにいる間だけでも日本にいる気持ちになってほしい」との水本店長の配慮から。非日系にも広めたいとの想いもあるが、「私としては、味は変えたくないし、〃なんちゃってうどん〃じゃなく、ここに出しても恥ずかしくない味を貫きたい」とこだわりを覗かせた。
店の詳細は次の通り【住所】Rua Thomaz Gonzaga, 84, Liberdade【電話】11・3203・1588【営業日】火~金および日祝日の午前11時半~午後3時半、午後6時~10時半(日曜祝日は9時まで)、月曜定休。
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リベルダーデ区に移転した讃岐うどん店「Meu Udon」。昨年取材に訪れた際、こしのある麺と自然食材で作る出汁、水本店主の職人っぷりに感動したものの、サンタクルス駅から徒歩20分と少々遠いのが玉に瑕だった。一方の新拠点は駅近で、しかも編集部から徒歩5分と交通至便で嬉しい限り。予想に反して大して値上がりもなく、今も優しい故郷の味を保っていた。「〃なんちゃってうどん〃にはしない」との店主の心意気、「影ながら」ならぬ「食べながら」で応援したい。