サンパウロ市ＶＣ＝今年も２０～２１日に開催＝目玉は話題のカエターノ＝例年以上に企画も充実

　２０日から２１日にかけて、サンパウロ市毎年恒例のオールナイトの文化フェスティバル「ヴィラーダ・クウツラル」が行われる。今年で第１１回目となる、サンパウロ市あげてのイベントのハイライトは次の通り。
　ヴィラーダといえば、市内のさまざまな会場で夜通しで同時進行されるコンサートが目玉だが、メイン会場となるセントロのジュリオ・プレステス広場で今年の大トリをつとめるのは、ブラジル音楽界の大御所カエターノ・ヴェローゾだ。
　カエターノと言えば現在、ちょっとした〃ときの人〃だ。彼は来月、６０年代のトロピカリズモ運動以来の名コンビ、ジルベルト・ジルと共に、「親パレスチナ」の主張を掲げてイスラエルでコンサートを行う予定でいるが、この件でユダヤ人からのテロを恐れる世界中の人たちから反対を受けている最中だ。そんな最中に、彼がどういうパフォーマンスを行うかに注目だ。出演は２１日の午後６時だ。
　ほかにもジュリオ・プレステス広場には２１日未明にマンギビートの第一人者のレニーニ、同午前３時にベテラン美形歌手のファビオ・ジュニオール、同午後３時にラッパーのエミシダなど人気者が多数出演する。
　また、６０年代のロック・アイドル・ブーム、「ジョーヴェン・グアルダ」にスポットを当てたコンサートが、同じくセントロのサンジョアンで行われる。ここでの主役は、引退を発表したブームの象徴エラズモ・カルロスのステージで、出番は２１日午前１０時だ。
　また、若い向きには、流行のファンキのステージのある南部エリオーポリスのステージがおすすめだ。人気女性歌手ルッジミラの出演は２１日午後６時だ。
　今年は、最近流行りの有名歌手の伝記ミュージカルに特化した会場や、子供向けに児童文学者モンテイロ・ロバートの特集も行われる。これ以上の詳細はhttp://viradacultural.prefeitura.sp.gov.br/2015/で確認を。