在聖総領事館の佐野浩明首席領事が離任するにあたり10日、あいさつのため来社した。小林雅彦・現ベレン領事事務所長の後を継ぎ、2012年10月から就任。2年8カ月の任期を振り返り、「日系社会に助けられたことも多かった」と感謝を示した。
印象に残った事柄には安倍晋三首相夫妻の来伯、サッカーW杯の開催を挙げた。特に後者に関して「コロニアの協力がなければ混乱が生じたかも。日系社会に感謝です」とお礼を述べた。
心残りとして挙げたのは、広報文化施設として日本政府が16年度内の開設を目指すジャパンハウス。「4年で終わるものではなく継続的事業。準備が何よりも大切だと思って動いていたが、開設を見届けられなかった」と残念がった。
今後は在ポルトガル日本国大使館で参事官として勤務する。「ブラジルを離れても、サンパウロで築いた人間関係をこれからも大切にしたい」と惜しみつつ、15日離伯した。