オザスコ日伯文化体育協会(荒木進会長)が13、14日の2日間、同会館の特設会場で「第6回日本祭り」を開催した。両日で延べ約2万人(主催者発表)が来場し、会場は大賑わいとなった。
会員手作りのうどんや焼そばなど20店を越える飲食ブースや日本製雑貨、アニメグッズなどの販売ブースが設けられ、幅広い年代の参加者がそれぞれ日本文化に親しんだ。盆栽や書道、陶芸などの文化体験スペースでは作品の展示やワークショップが開かれ、来場者がスタッフに指導を受けながら、熱心に取り組む様子が見られた。
13日に行われた開会式で荒木会長は、「企業の協力、そして、なにより多くの市民の皆さんの協力で開催することができた」と感謝を述べた。
前市長のセルソ・ジグイオ州議は「かつて自分が関わった町に、こんな盛大な祭りがあることを誇りに思う」と同祭を賞賛した。他にもジョージ・ラッパス市長、ブラデスコ銀行よりミュートン・マツモト氏らが出席し、式辞を述べた。
2日間とも来場し、終日祭りを堪能したというラウラ・ヘジーナ・リマさん(16)とハイアーニ・アンドレッサさん(15)は、「元々はアニメで日本に興味を持ったけど、最近では日本と聞いただけで何でも飛びついてしまう。特によかったのが書道」と興奮気味に声を合わせた。
妻の波子さん(2世、76)と来場したオザスコ在住の大久保晴男さん(2世、82歳)は、「年を取ってから外に出る機会が減ってしまったけど、これだけは毎年楽しみにしているよ。友達とも会えるしね」と楽しげに話した。
荒木会長は「社会は今不景気だけど、600人のボランティアがよくやってくれた」と祭りを振り返り、「明日から来年のことを考えなくては」と締めくくった。