ブラジリアのショッピングセンターが、地上50メートルの高さの空中レストランでの昼食や夕食、カクテルパーティを企画し、270組のカップルが招待された。
空中レストランでの食事会は19日の昼食から始まり、7月2日まで続く。大型クレーンが吊り上げるレストランには、22人が座る事が出来る長方形の大テーブルが備え付けられており、テーブルの真ん中にしつらえられた厨房に入ったコック長は、調理助手ら4人を使って、4品の食事を提供。各顧客の前にはグラス4個が並べられ、水やワイン、シャンパンで満たされた状態を常に保つ事になっている。
食事中は音楽が流れ、顧客が飽きたりしないよう、遊びやジョークで楽しませるための専門家も付き添うという。食事会は1時間の予定で、勇気のある人は座席を90度倒してみたり、横になったりする事も可能だ。
空中レストランは国立劇場の脇に設置されており、議会やTV塔、カテドラル(聖堂)その他、ブラジリアの中心部にある建造物を一望する事が出来る。
最初の食事会に参加した人々は口々に、「こんなに高い所から、それも360度を見渡す形でブラジリアを眺めたのは初めて」「通常ではありえない方法で、最高の食事を楽しむなんて、どこででも出来る経験ではないわ」と歓声を上げた。
空中レストランは2004年にベルギーで最初に実現した。ブラジルでも6年前から採用され、サンパウロ州やリオ市、ベロ・オリゾンテ市、ゴイアニア市で既にお目見えしている。世界では、オーストラリアやクロアチア、リトアニアなど、45カ国でお目見えしているが、通常の利用料は2千ユーロといわれている。
空中レストランでの食事会は、昼食1回とカクテル2回、夕食2回の1日5回。同伴者と共に、ブラジリアで最も名前が知られたシェフ7人の料理を楽しむ特権に預かった270人は、「母の日」と「恋人の日」のプロモーション企画に応募した1万700人の中から選ばれた。(19日付G1サイトより)