連邦警察が19日、サンパウロ州、リオ州、ミナス州、南大河州の4州でラバ・ジャット作戦(LJ)第14弾を敢行し、午後2時300分現在で11人を逮捕と19日付各紙サイトが報じた。
LJ第14弾は14年11月に敢行された第7弾を引き継いだもので、ペトロブラス(PB)関連の事業契約で組まれた大手企業によるカルテルを主導していたとされるオデブレヒト、アンドラーデ・グチエレス両者の関係者12人に逮捕令状が出た。午後2時半現在の報道によれば、逮捕者はオデブレヒトがマルセロ・オデブレヒト社長を含む7人、アンドラーデ・グチエレスはオタヴィオ・マルケス・デ・アゼヴェド社長を含む4人の計11人で、連警はアンドラーデの元役員1人も同日中に出頭するはずだという。
また、サンパウロ市とジュンジアイ市(サンパウロ州)、リオ市、ベロ・オリゾンテ市(ミナス州)、ポルト・アレグレ市(南大河州)にある事務所なども家宅捜索の対象となり、書類などが押収された。
検察によると、今回逮捕された容疑者達はカルテルを主導していた他、国外にある銀行口座に送金するなどして資金洗浄(マネーロンダリング)を行っていたという。
記者会見に臨んだ検察官は、両社が内部調査を行おうとしない事も不正が行われていた事を暗示しているとし、両社は他社に利用されたのではなく、不正を取り仕切る側で、「両社の社長らがカルテルを組んで不正な入札を行い、贈賄に加担していた事は明白だ」と断言した。今回の逮捕者には公金横領や資金洗浄その他の容疑もかけられている。
両社は共に「弊社はLJ開始当初から捜査には全面協力しており、今回の逮捕や家宅捜索は不要なものと考える」という主旨の文書を発表した。