6月22日夜、ブラジルサッカー界に驚きのニュースが飛び込んできた。それも二つほぼ同時に。
一つ目は元セレソンの10番で、2002年日韓W杯で優勝したリバウドが現役復帰を検討していると、自身のインスタグラム(画像共有サイト)で明かしたことだ。本人は次のように明かしている。「メリット、デメリットも散々考えたけれど(自分がオーナーを務め、現在全国選手権2部で最下位の)モジ・ミリンの一員に選手として加わろうと思う。すぐに選手としてプレーすると言っているわけではない。引退してから1年3カ月経っているし、チームの経営に関わっているだけだから。もし膝の状態がよければ、数試合プレーしてチームの助けになれるかもしれない。トレーニングしてみて決断する」
43歳の元セレソン10番は果たして本当に復帰して、自身の所有チームを3部降格の危機から救えるだろうか。
ほぼ時を同じくして、同じく元セレソンのスーパースターでリバウドと共に「トリプルR」を形成し、日韓W杯でブラジルに5度目の優勝をもたらしたロナウジーニョ・ガウッショが、ブラジル復帰の可能性を報じられた。ロナウジーニョはメキシコリーグのケレタロ退団を表明後、どこへ行くか注目されている。行き先はリオの名門、全国選手権1部で最下位に沈むヴァスコ・ダ・ガマだという。
ただ、ロナウジーニョの代理人を務める実兄のアシスには、移籍交渉の際は同時に複数のチームと交渉して条件を吊り上げ、ギリギリでチームを袖にしてきた「前科」がある。エウリコ・ミランダ会長は22日に「90%の確率でうちに来る」と言っているが、別の幹部は「アシスは喰えない奴、(今回も)二つも三つのチームをまたにかけて交渉している」とトーンダウン気味だ。
43歳のリバウドと35歳のロナウジーニョ。共にキャリアのピークはとうに過ぎているが、ユニホームを着てピッチに立つのを見るだけで涙もののファンはまだまだ大勢いるだろう。
事実、両者のニュースはブラジルのみならず、世界中を飛び回った。
「トリプルR」のもう1人のロナウド(38)は、今年初旬に「北米2部で復帰か?」と報じられて以来音沙汰がない。(23日付サイト・ゴール、22日付グローボ・エスポルテより)
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