大サンパウロ市圏グアルーリョス市市立の救急病院が24日午後、診療行為を停止して院内の消毒などを行った。
同病院では5月から6月にかけて、入院患者4人が死亡しており、その原因は複数の抗生物質が効かない耐性菌である事が判明したためだ。
ギリェルメ・デル・グランデ・デ・オリヴェイラ事務局長は、「デング熱の流行と寒くなった事で、血流障害や肺炎などの患者が増えた。入院患者の数が増えれば超耐性菌に感染する患者の増加や重篤化を招きやすくなる」と言う。
耐性菌に感染したか否かの検査の結果は10日以内に出るが、新たな感染を防ぐため、一般病棟の患者30人は別の病院に転院、隔離させて観察を行う。集中治療室では、救急外来閉鎖中も通常通りの治療を継続している。
同病院で発見された耐性菌は、ACINETOBACTER BAUMANNIIと呼ばれ、複数の抗生物質に対する耐性を持つが、病院内ではしばしば見かけられる菌で、超耐性菌とは見なされていない。この菌は金のいる場所や物に触る事によって感染するため、24日午後からは重症者や急患以外の診察を停止し、ナースルームや救急外来その他を徹底的に消毒する事で、新たな感染を防ぐ事になった。
同市保健局は24日正午過ぎの時点で、診療再開がいつになるかを明らかにしていないが、関係者は26日には診療再開が可能と見ている。(24日付G1サイトより)
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