23日、バイクの相乗りで転倒し、少なくとも外見上は抵抗の意思をなくしているバイク窃盗犯2人に銃撃したところをTVカメラで撮影され、翌日逮捕されていた軍警が、25日に釈放されたと26日付伯字紙・サイトが報じている。
23日にサンパウロ市南部で起こった追跡劇の様子はTV局のヘリが生中継していたが、サンパウロ州保安局(SSP)広報担当は25日、問題の軍警は24日に逮捕されたが、25日に釈放されたと、文書で報告した。
逮捕された軍警は今後、軍警の査問を受け、当時の行動が適切だったかどうかを査定される。この期間中、同軍警は路上警備の担当を外れ、内勤担当となり、使用した武器は押収される。
SSP発表の文書では「警官は軍警察が事実関係を調査するための証拠集めを容易にするため、懲戒的な意味で逮捕された」と説明している。
軍警に撃たれたのは18歳と16歳の未成年者で、18歳の少年は、脚を2発撃たれ、地元の病院に入院している。容態は安定しており、命に別状はない。バイクを運転していた17歳の少年は臀部に1発と脚に2発の銃弾を受けた。
2人は回復を待って、少年院に送られ、保護観察下に置かれる。
同軍警の釈放を、サンパウロ州軍警トビアス・デ・アギアル巡回機動隊(Rota)所属歴があるコロネル・テリャーダ州議(民主社会党・PSDB)がインターネットで祝福し、「私は公に祝福したい。起こったことは全く正当だ。願わくば、すぐに路上勤務に戻らんことを」と述べた。