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1970年W杯の主将、カルロス・アルベルト・トーレス(Mayke Toscano/Secom-MT)
1970年W杯の主将、カルロス・アルベルト・トーレス(Mayke Toscano/Secom-MT)

“伝説の主将”が吠える=セレソンの威厳回復訴える

 1970年のサッカーW杯優勝時の主将で、「カピタ」の愛称でも知られるカルロス・アルベルト・トーレスが28日、スポーツ専門チャンネルの「スポルTV」に出演し、セレソンを強く批判した。
 だが、それはプレーについてのものではなかった。カピタが批判したのは、選手たちの風紀の問題だった。彼はそれを、敗戦後にサンパウロに到着した際の選手の服装を例に取り、批判した。
 「セレソンの移動の際のあの格好はいかがなものか。パーカーのフードをかぶったり、ヘッドフォンなんかしたりして」とカピタはまくし立てた。フードをかぶっていた選手とはロベルト・フィルミーノのことだった。
 さらに「たとえばネイマールはバルセロナで移動するときはチームに敬意を表して背広にネクタイで移動している。それがなぜセレソンだと崩れるんだ」と続けた。
 これに対し、やはり同番組に出演していたW杯3大会出場選手のエジーニョが、「それが今の若者のスタイルなのでは」とかばったが、カピタは「スタイル? 文化なんてしゃらくさい言い方はやめてセレソンとしての評価に耐える頭を持っているかどうかを考えろ」「フィールドの外での間違いはフィールドの中でも出てくる」「認めてはならないところは認められない」と自分の意見を通した。
 さらにカピタは、現在のセレソンには以前のような威厳がなくなっていると嘆いた。彼は昔との違いを「昔はセレソンに入るか入らないかが、クラブとの契約に切実に響いてきた。しかし今や、クラブで大金をもらう方が優先され、セレソンにいるかいないかは重要視されなくなった」と語った。
 さらに前述のエジーニョとは、現在のセレソンのレベルに関しても口論となった。カピタはレベルの低下を語るエジーニョに対し、「今のセレソンは我々のころと力は大して変わらないよ」と語り、「少なくとも、自分たちが所属するクラブの中では彼らは立派なプロ選手だよ」と皮肉った。(29日付UOLエスポルテより)