喫煙による肺がんとその治療費を抑制する狙いで、医療保険各社は喫煙者に禁煙プログラムを提供し始めたと29日付エスタード紙が報じた。
加入者400万人の医療保険会社Amilは、契約している喫煙者1人あたり約300レアルを禁煙プログラムの開発、広報に投資する。被保険者が肺がんになれば、会社の負担は20万~40万レアルに増えるから、充分元が取れる計算だ。
「全ての人にメリットがある。喫煙者は肺がんにかかる可能性が下がり、医者は患者に良質な医療が提供でき、保険会社は支払い保険料が下がる」と同社のクーニャ・カルネイロ・ジュニオール技術部長は述べた。
喫煙歴33年のジオニシア・サントス・ソウザ・ペッソアさん(55・主婦)は、心筋梗塞を2度起こし、禁煙プログラムに加わることを決めた。「もう一服たりとも吸ってはいけない。生きるか死ぬかの問題だと言われた。独りで禁煙しようとしたことはあったけど、仲間と一緒にやるの方が効果的」と語る。禁煙プログラムに参加した人のうち、3人に1人が、1年以内に煙草を断っている。
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