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援協定例会=SA救急診療所は9月完工=傘下施設入居者が増加中

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)が25日、本部会議室で6月定例役員会を開いた。サンミゲル・アルカンジョSUS救急診療所の工事の進捗状況や、傘下福祉施設への入居希望者が増えていることなどが報告された。
 同SUS病院の利用者は順調に増えており、敷地内に建設中の救急診療所(PA)の工事も予定通り進行している。9月末~10月の完工を見込む。同市からの助成金は遅れ気味だが、市は支払い履行に努めており、状況は改善の方向にある。
 日伯友好病院では、将来の増築を見越して近隣にある3階建てビルの購入が検討されている。ビルは病院から半キロ程度の地点にあり、述べ床面積は4500平米と広く構造も堅固という。菊地会長は「病院の事務所や増築工事にかかる道具の保管場所にも利用できる。今の投資先としては良い」と承認を求めた。
 支払い遅延問題により同院での適用が廃止された保険プラン「ウニメジ・パウリスターナ」について、与儀昭雄経営委員長は「借金を支払えば再開する可能性はあるが、ウニメージの代わりになる保険プランは探している」と説明した。
 福祉部からは、近年、傘下ホームへの入居希望者が増えており、毎日10件の相談があること、デイサービスにも毎月20人の新規登録者があることが報告された。なお、サントス厚生、さくら、イペランジア、あけぼのの4ホームの入居料は、インフレ調整により約4%値上げされた。
 また、菊地会長から訪日報告とし、6月初旬に国際協力財団を訪ねて「神内基金」による福祉施設の改修工事の進捗状況を伝えたこと、同財団の守屋淳元専務理事、30年間に渡って毎年援協に寄付を行なっている全国都道府県議会議長会元議事調査部長の野村稔氏、援協職員の訪日研修実現に便宜を図った富山医科薬科大名誉教授の山本恵一の3人に感謝状を贈ったことが報告された。
 JICAシニアボランティアとして、巡回診療やあけぼのホーム等で2年間勤務した栄養士の竹内喜代美さん、介護福祉士としてサントス厚生ホームで活動した八島ゆみさんが退任の挨拶を行なった。