生まれはサンパウロだが、今は大阪を本拠地とするバレーチーム「パナソニック・パンサーズ」で通訳を務める。今月サンパウロ州カンピーナスであった親善試合(対ブラジル)で来伯した女子日本代表チームに通訳として帯同した。
学生時代に見た1992年バルセロナ五輪で、ブラジル男子が見事金メダルを獲得。それがきっかけで「バレーの大ファンになった」という。94年に当地で開催された女子の世界選手権で知人の紹介を受け、日本チームの通訳を務めることに。これを機に、本格的に通訳業を開始した。
ブラジル人ら日本でプレーする外国人選手はいるものの、「さらに増えればもっとレベルが上がると思う。国外で活躍する日本人選手も増えると良い。それに、今回のような国際試合も多く経験しないと」と、人的交流の活発化と日本チームの成長に期待を込めた。
果たして1年後のリオ五輪では、日本チームの躍動が見られるだろうか。熱気溢れる会場の中で、選手たちを支える彼女たち日系人の姿とともに。 (祐)