2日朝、連邦警察がラヴァ・ジャット作戦(LJ)第15弾を敢行し、ペトロブラス(PB)国際部長だったジョルジ・ゼラダ元理事を逮捕したと同日付G1サイトなどが報じた。
LJ第15弾はPB国際部を巡る汚職解明が目的で、ゼラダ元理事はPBサービス部の課長を経た後、08年に国際部長に就任。12年まで、LJで起訴されたネルトル・セルヴェロー被告の後任を務めた。
同容疑者は、LJで起訴されて報奨付の供述を行っているPB元役員2人から汚職への関与を指摘されていた。検察は、同容疑者が14年3月のLJ開始後にモナコに1100万ユーロ、中国にも100万ドルを送金していた事を突き止めており、犯罪行為継続の可能性が強いとして、逮捕令状を要請していた。
モナコにある同容疑者の口座は3月に凍結されたが、検察はそれ以外の国外口座がある可能性を否定しない。検察は収賄や公金横領、資金洗浄などで起訴する意向だ。
同容疑者はリオ市の自宅で逮捕され、同日中にパラナ州クリチバ市に移送された。連警はリオ、ニテロイ両市4カ所の家宅捜査し、もう1人の容疑者も一時逮捕した。
サービス部元課長のペドロ・バルスコ被告によれば、同容疑者はサービス部時代から賄賂を受け取っており、同被告が12万レアルを3回に分けて自宅に届けさせた事があり、探査や生産部門の小規模契約では企業側と直談判していたという。探査用の採掘船貸借での不正疑惑は、PBの内部調査でも浮上していた。
サービス部や国際部関連の契約に基づく賄賂は労働者党(PT)や民主運動党(PMDB)絡みとされており、実際の被害額や政党との関係が気になるところだ。
タグ:ペトロブラス PT 汚職 PMDB ラヴァ・ジャット クリチバ