1日、元セレソンGKで、日本のセレッソ大阪でもプレーした、ジルマール・リナルディ・セレソンコーディネーターが、ブラジルサッカー戦略的発展委員会の発足を発表した。
これは昨年のW杯での悪夢の「7×1」や今年のコッパ・アメリカでの準々決勝敗退に業を煮やしたブラジルサッカー連盟(CBF)による試みで、外国人も含んだ監督、元選手達、メディア関係者も加わって、ブラジルサッカー復権案を練る組織だ。
実質的にこの委員会がどのように機能するかについての詳細な説明は避け、ジルマール・コーディネーターは第一歩としてブラジルサッカー、特にセレソンについて議論するために歴代セレソン監督を招集する。
ザガロ、パレイラ、ファルコン(元日本代表監督)、ルシェンブルゴ、メネゼス、ラザローニ、マセド、レオン(元清水エスパルス、ヴェルディ川崎、ヴィッセル神戸監督)、シルヴァなど、そうそうたるメンバーが第一回の会合に揃う予定だ。
前セレソン監督のフィリポン(元ジュビロ磐田監督)も召集された模様だが、同氏は現在中国リーグの広州恒大を率いているため、年末の休暇時だけの参加になる見込みだ。
ジルマール・コーディネーターは、「委員会は主にセレソン監督経験者で構成され、ブラジル再建のためにどこから手をつけるか彼らの意見を吸い上げる。第2のステップとして、ブラジルサッカー界の監督の意見を聞く。議論をしてもらい、問題の根源を明らかにするために、現場で感じている困難を聞かせてもらう。またW杯優勝経験者やジャーナリストも呼ぶ」と語り、さらに「外国人の監督も呼び、解決策を見つけるために意見を聞く。CBFを外にも開放して外の知識を入れる。それがセレソン、ブラジルサッカー全体のためになる」とした。
同委員会の発足はセレソンのコッパ・アメリカ敗退後、セレソンのドゥンガ監督とマルコ・ポーロ・デル・ネーロCBF会長の会談によって決まった。最初の会合は7月6日に行われる。
同委員会は科学技術や保健部門の専門家も招き、現在のブラジルサッカーを低迷から救うアイデアを吸い上げる目的だ。同委員会の会合は月2回程度の開催を見込んでいる。
同委員会で集められた意見や方策は、ブラジルの各クラブチームや、育成部門にも共有される。
「我々は対話を重んじながらCBFを運営していく。会長に就任してから2カ月半だが、既に各クラブの監督会議、マーケティング、女子サッカー部門、医師、スポンサーを集めた会議も行った。セレソンでも同じだ。我々の勝者の歴史を再び創り上げることのできる人物に意見を聞いていく」とデル・ネーロ会長は述べた。(7月2日エスタード紙より)