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スマホの売り上げに翳り=5月は前年同月比16%減

 IDCが2日、5月のスマートフォンの売り上げ台数は昨年同月比16%減で、消費者の買い控え傾向が顕著になってきたと発表した。
 IDCによると、4月の売り上げは昨年同月比1%減だったが、この時は何かの間違い程度で見過ごされた。ところが、5月の売り上げが昨年同月比16%減となった事で、買い控え傾向が改めて確認された。
 IDCは従来、四半期毎のデータを発表しており、第1四半期は昨年同期比で33%増との報告の後は、6月までのデータを集計して発表する予定だった。
 だが、4月の売り上げが486万台で昨年同月比1%減、5月は389万台で同16%減と、買い控え傾向が顕著になってきたため、予定を急遽変更して、警告を鳴らす事にした。
 スマホはこれまで、ブラジルを席巻する景気後退の波とは無縁と見られていたが、IDCは、現在は同業界もその波に飲み込まれ、安全地帯ではなくなってしまったとの見解を明らかにした。
 IDCでは、景気の先行きが不透明な上、雇用喪失や所得減少を恐れる人が増えた事が、消費者が新しい機械を購入したり買い換えたりする時に二の足を踏む原因になっていると見ている。携帯電話の利用者は70%が前払いの顧客で、無制限に浪費するタイプの利用者は少ない。
 スマホの売り上げ急落は、電子・電化製品の売り上げが全体で8%減少する中でも33%の打ち上げ増を記録した事で満足していた小売店や製造業者にとって、晴天の霹靂ともいえる出来事だ。母の日や恋人の日が近く、例年は売り上げが伸びる4、5月が売り上げ減となった事による関係者の戸惑いは隠せない。
 IDCでは、第2四半期の売り上げ見通しを、昨年同期比5%増から12%減に下方修正した。昨年のスマホ売り上げは前年比56%増の5450万台だったが、為替変動によって部品や製品の価格が高騰する事を恐れていた小売店の中には、当面は現在ある在庫を温存し、状況が改善する事を待つ意向の店もあるようだ。
 市場では、ブラック・フライデーが定着した第3四半期は盛り返すとの見方もあるが、IDCは具体的な数字こそ挙げないまでも、今年の売り上げはマイナスで終わると見始めている。(3日付エスタード紙より)

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