1~4月の小売販売が昨年同期比6・1%縮小し、小売店がバーゲンを連発していると5日付エスタード紙が報じた。
昨年同期比6%縮小という数字は自動車や建築資材なども含んでいる。小売店がバーゲンを連発しているのは需要の落ち込みが最大の原因で、暦の上では秋の内に冬物のバーゲンが始まるなど、例年は見られない光景も広がっている。
今年のバーゲンの特徴は、冬物衣料や電気・電化製品、家具、自動車、旅行パッケージなど、その対象が多岐にわたり、割引率が大きい事だ。
大手衣料品店のC&Aでは、暦の上で冬になる前の6月16日から、最大60%の割引付で冬物を売り出した。競合するマリーザはバーゲン開始こそ7月1日だったが、割引率は70~75%に至る。6月現在で過剰在庫を抱えていた衣料品店は、バーゲンなどが奏功し、5月の25・5%から23・9%に減った。
その他にも、アメリカーナスが869レアルのスマートフォン(Moto 6)を28%引きの629・10レアルで売り出したり、旅行会社のCVCがレシフェまでのパック(1168レアル)を15・5%引きの988レアルで提供したりと、割引競争が過熱している。
ショッピング・テナント協会では、昨年同月比でトントンかマイナスの売り上げの月が続き、昨年実績の2~3%増との予想達成は困難と考え始めている。
金利引き上げもあり、電気・電化製品で過剰在庫を抱える店は33%から33・6%に増えた。同業界では、カーザス・バイアのようにバーゲンを繰り返す店や、ブラック・ウイークと称して30%の割引をかける店なども出てきている。