ペトロブラス(PB)関連の汚職に関する下院の議会調査委員会(CPI)が7日、国庫庁元長官のジョルジュ・アジェ氏や金融活動管理審議会(Coaf)のアントニオ・グルターヴォ・ロドリゲス議長からラヴァ・ジャット作戦(LJ)に関する供述を受けたと8日付伯字紙が報じた。
アジェ長官は、同庁は昨年10月以降、PB元理事のレナト・ドゥッケ(サービス部)やジョルジ・ゼラダ、ネルトル・セルヴェロ(共に国際部)の3被告とその部下計6人を、オランダのSBMオフショア社との契約締結で便宜を図り、賄賂を受け取っていた容疑で捜査していたと供述した。SBM絡みの疑惑は昨年8月に同社職員から情報提供があったが、同庁は大統領選後に捜査開始との批判に対しては、捜査は昨年2月に始まったが、資産急増などの事実確認と懲罰の内容の絞り込みに時間を要し、告訴が遅れたと釈明した。
ロドリゲス議長は、同審議会はLJ関連の報告書267件を当局に提出した事などを供述した。LJ関連では2万7579の個人や法人が絡む金の動き8918件を調査し、519億レアルが不正に動いたと見ている。13億8100万レは現金で動いたという。
7日付伯字紙は、国外逃亡中のベルナルド・フレイブルガウス容疑者とオデブレヒト元役員のロジェリオ・アラウジョ容疑者は頻繁に電話を取り交わしており、通話直後にPB元理事のパウロ・コスタ被告の口座に金が振り込まれたと報じた。
8、9日は、PBサービス部元課長で報奨付供述者のペドロ・バルスコ被告とドゥッケ被告、労働者党(PT)元中央会計のヴァカリ・ネット被告の対面証言が予定されていたが、バルスコ被告の健康上の問題で中止された。ドゥッケ、ヴァカリ両被告は今も疑惑関与を否定している。
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