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松井太郎著「宿世の縁」=亡妻想うコロニア文学の傑作

 松井太郎著の小説「宿世(すくせ)の縁」は、『日系文学』に掲載された作品で、亡妻を想う気持ちが行間からにじみ出る自伝的な小説。
 松井さんは1936年に19歳で家族とともに渡伯し、農業に従事したあと、還暦・隠居を機に執筆を開始したコロニア作家。04年には代表作「うつろ舟」も本紙に連載した。
 90歳をこえた後も創作活動を続け、日本の細川周平国際日本文化研究センター教授らに見出され小説集松井太郎小説選『うつろ舟』(松籟社、2010年)、その続編『遠い声』(松籟社、12年)も刊行された。
 この文章はサイト「ブラジル移民文庫」(http://www.brasiliminbunko.com.br/Obras/100.pdf)から転載した。