5月27日にピアウイ州カステロ・ド・ピアウイで起きた15~17歳の少女4人への暴行、強姦事件(被害者の1人はその後死亡)で、犯行に関与した15~17歳の少年4人に24年間の少年院入所が命じられた。
少年4人は、強姦4件と殺人未遂3件、殺人1件の計8件の罪状で起訴された。
全国民を震撼とさせた事件は、学校の課題で郊外の丘に写真撮影に行った少女4人が、アダン・ジョゼ・デ・ソウザ被告(40)と4人の少年に囲まれ、失神するまで暴行された後に強姦された上、高さ10メートルの崖の上から投げ落とされたというものだ。ソウザ被告は、崖から投げ落とされた後も身動きしていた少女らの頭部に石を投げつけるよう少年達に命じており、顔面陥没の重傷も負った17歳のダニエリ・ロドリゲスさんは入院加療も奏功せず、他界した。
鑑識によると、少女達4人を強姦したのは成人男性と少年2人の計3人とされているが、少年4人の裁判を担当したレオナルド・ブラジレイロ判事は、全員にその責任を問い、各罪状につき最大3年間の入所を命じた。
ただし、ブラジルの法律では、再教育のための入所は21歳までとなっているため、最大入所期間は15歳の少年の6年間となる。
ブラジレイロ判事は判決後、「ブラジルの法律はもっと厳格であるべきだ。強姦を犯しても最大3年で少年院を出て社会復帰する事になるし、強姦と窃盗など、10の犯罪を重ねても、3年で自由になれるというのは誰が考えてもおかしい」との見解表明後、「4人の少年の経歴を見ると、彼らが少年院での再教育だけで更生するのは困難だろう」と述べた。
ソウザ被告の裁判は別に行われるが、検察は彼に150年の刑を求めている。同被告は事件の3日前にカステロ・ド・ピアウイのガソリンスタンドで強盗事件も起こしており、それ以前にはサンパウロ州で、殺人と麻薬密売で15年間、服役していた。(10日付G1サイト、11日付エスタード紙より)
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