高額チケットなのに満員=目下「ブーム」のパルメイラス戦を観戦
コリンチャンスのためにサンパウロに移ってきたと公言してはばからないコラム子は、当然ライバルチームのパルメイラスに対抗心を燃やしているが、先日遂に、パルメイラスが100周年を迎えた昨年オープンした新スタジアム、「アリアンツ・パルキ」に行ってきた。サッカーそのものをこよなく愛好するコラム子は、新設スタジアムにも目がないのだった。
スタジアムに入るまでが大変だった。3連勝と好調のパルメイラスは、その日(7月8日)も勝つと4連勝で暫定4位まで順位が上昇とあって、サポーターの期待も最高潮。廉価のチケットはとっくにクラブ会員に買い占められ、当日は150レアル(6千円相当)のチケットが残っているのみだった。
それでもチケット売り場には長蛇の列ができており、みんな我先にと高額チケットに群がっていた。
そんな金額をとても出せないコラム子は最大予算を60レと定め、スタジアム周りのダフ屋と交渉を開始した。「40ポッキリ」と繰り返すコラム子にダフ屋は皆、あきれ返る。「まっ、がんばんな」と肩を叩かれるのはまだ良い方で、「ふざけるな!」「お前の母ちゃんXXXX!」など、豊富なポルトガル語の罵声のボキャブラリーの、いい勉強になった。

試合開始が近づいてきた。無理なら帰ればいいとチケット探しを続けると、遂に発見。一般のファンの方が、買った値段の66レアルで良いと言ってくれた。少々予算オーバーだが、最新鋭のスタジアムを一度見てみたいと思っていたので手を打った。
入場の列はなかなか捌けず、10分遅れて入ったので、元Jリーグ大宮のFW、ラファエル・マルケスのスーパーゴールを見逃してしまった。
スタジアム内ではなんと無料WIFIが入る。まるでブラジルじゃないみたいだ。サッカー好きのブラジル人の友達に「やっとアリアンツ・パルキに来たよ!」とメールで自慢すると、「対戦相手のアヴァイーの控えには、東城利也っていう日本人選手がいるよ」との返信がきた。
慌ててアヴァイー・ベンチに近づくと、確かに東洋人の顔をした選手がウォームアップしている。「トージョーセンシューッ」と声をかけるも、歓声が凄くて全く気づいてもらえない。
やがて、敵の控えメンバーに声援を送っていたら身に危険が及ぶと思いその場を去った。
その後も好調のパルメイラスが2点を追加して3対0と快勝。点が入るたびに、本当はパルメイラスファンじゃないことがばれないように喜ぶふりをするのが辛かった。
昨年はギリギリで残留を決めたパルメイラスが、リベルタドーレス杯出場圏に入ったことで、帰りの地下鉄も大いに盛り上がった。(規)