13日、連邦上院が暫定令671号(MP671)を承認した。ジウマ大統領の承認を待つばかりの同法案は、サッカーチームの負債解消期間延長など、原案より緩やかな内容となった。14日付伯字各紙が報じた。
ブラジルサッカー連盟(CBF)事務局長で元下議のヴァルテル・フェルドマン氏は上院本会議での投票に臨席した。国内の各サッカークラブ会長も同日、レナン・カリェイロス上議長(民主運動党・PMDB)と会合を持った。
MP671の暫定有効期間(180日)は17日に終了し、それまでに両院で承認されなかったら廃案となるため、上院は下院が修正した法案をそのまま承認したが、審議時間が短いと抗議する上議も現れた。
修正されたMP671は、各クラブが人件費に使える経費の上限(サラリーキャップ)を収益の80%(原案は70%)にすることや、選手の肖像権の扱い方などが含まれている。
同法案の原案は各クラブの負債解消期限を2021年としていたが、修正案では負債の5%は2019年以降に返済してもよいとした。負債返済は20年までの分割払いを可能とし、負債を解消できなかったクラブは強制的に降格の可能性がある。負債が残るクラブが現在と同じディビジョンに留まるには、連邦税の滞納や国庫への返済に遅れの無いことを証明する書類(CND)の提出が義務付けられる。
CBFの主張に反し、CBF会長選出の権利はセリエB(2部リーグ)のチームにも認められ、伝統クラブが主張した、優勝回数の多いチーム、順位が上のチームの票を重くする案は却下された。CBFや各州連盟、各クラブの会長の任期は4年で統一し、再選は1回のみに定められた。
原案に含まれていた、セレソンをブラジル文化遺産とする案は否定された。
クルゼイロ元会長のゼゼー・ペレーラ上議(民主労働党・PDT)は、「これは各クラブに甘い措置だといわれているがそんなことはない。実際、各クラブは20年以内に負債を解消しなくてはいけないのだし、経済基本金利(Selic)も払わなくてはいけない」と同案を擁護した。
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