寒冷前線の接近、通過に伴い、南大河、サンタカタリーナ、パラナの3州で14日、洪水や土砂崩れ、屋根が飛ぶといった被害が発生したと同日付G1サイトが報じた。
南大河州中部では、サンタマリア市の商店の屋根が市議会の3階部分にぶつかるといった被害が報告されている。同市議会では洪水に伴う浸水も起きた。カショエイラ・ド・スル市では洪水や土砂崩れのため、防災局が一時退避や自宅への立ち入り禁止を命じた。
サンタカタリーナ州では14日未明から強い雨を見、西部と山間部中心に大雨や川の増水、洪水が発生。シャペコー、コロネル・フレイタス、ジョアサバ、マラヴィリャなどでは、屋根が飛ぶ、倒木や強風で電線が切れるといった被害が相次ぎ、広域で停電が起きた他、電線が垂れて感電の恐れもあるとして、水との接触を避けるようにといった指示も出た。国道や州道も複数個所で遮断され、通行規制が敷かれた所も出ている。
パラナ州での雨は10日午後からで、午前10時13分現在、35市に被害が出ている。南西部のフランシスコ・ベウトロン市やマリオポリス市では14日、時速115キロに達する風が吹き、23人が負傷、家畜が死亡する例も見られた。強風はヴィトリノ市でも吹いたが負傷者は出ていない。専門家は竜巻が起きた可能性も指摘しているが、確認できていない。レアレザ市では13日に竜巻の初期の台風に似た形の雲も見られたが、足の部分は地面についてなかった。メタランジア市では13日午後、突風で瓦が飛び、木が倒れるといった被害も起きた。
同州での雨や風は14日もサンタカタリーナとの州境や西部、南西部、南部、中部で続き、午後からは北部や東部でも降雨をみた。
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