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サンパウロ市=レジ袋の課金再開される=対応分かれる店と消費者
サンパウロ州スーパーマーケット協会(Apas)とサンパウロ州消費者保護センター(Procon―SP)の間での、買い物客1人あたり2枚までのレジ袋無料配布を認める合意が10日に失効し、カレフール、ポン・デ・アスーカル、エストラなどの大手小売店も13日からは課金しはじめたと13、14日付エスタード紙が報じている。
レジ袋を巡る混乱は、従来型の白いレジ袋を再生可能原料製のレジ袋に完全移行した4月から続いている。ハダジサンパウロ市長(労働者党・PT)はレジ袋への課金を禁じる仮決定を出したが、裁判所が退け、11日以降、8~15センターボ/袋の課金が認められていた。
スーパー各社や消費者の対応は様々だ。「店は2重に儲けている。もともとただの袋に課金するなんて馬鹿げている」と言う消費者がいれば、「昔の袋より質も良いし、レジ袋にお金を払うのは世界中どこでも一緒」と言う消費者も。
店側も、普通に徴収する店、エコバッグを値下げして販売につなげる店、さらにはレジ袋無料配布を続け、「費用に目をつむっても、顧客獲得につなげたい」とするスーパーも出ている。
店が、緑や灰色のレジ袋を使わず、別規格のレジ袋を使った場合は500~200万レアルの罰金が課せられる。消費者も、リサイクルゴミ用の緑の袋に有機ゴミを入れて捨てれば、1回目は警告で済むが、2度目以降は50~500レアルの罰金となる。