【既報関連】寒冷前線の通過などで、南伯3州は12日以降、強い雨と風に見舞われ、3人が死亡、緊急事態を宣言する市も出たと16日付伯字紙やサイトが報じた。
パラナ州では16日も強い雨が残っており、同日朝、南西部を中心に51市3万3478人が被災と発表された。16日発表の被災者の数字は15日より増えている。同州では10日から雨が降り続けており、アラルナ市では14日に青年が濁流に飲まれて死亡した。
14日にはフランシスコ・ベウトラン市での突風は竜巻であった事が判明した。同市では農村地区を中心に家屋崩壊その他の被害が出ており、市農業開発局は被害額は500万レアル相当と試算している。川の水位上昇は16日も続いており、引き続き警戒が必要だ。暴風雨で全半壊した家屋は4千軒を超えた。同州での雨は17日以降弱まる見込みだが、土壌は大量の雨を含んでおり、土砂崩れや降雹などの危険も残している。
サンタカタリーナ州では、濁流に流された女性と落雷にあった男性各1人が死亡した。同州では15日午後までの雨量が月間平均降水量を越えた市が45あり、約2870人が避難所や親戚宅に身を寄せている。市内の60%で被害が出たコロネル・フレイタスや、月間平均降水量が130ミリなのに203ミリ降ったマラヴィーリャなど10市では緊急事態宣言も出た。同州では16日から雨足が落ち始めた。
南大河州では15日午後の時点で、避難所や親戚宅などに身を寄せている人が41市4856人に上り、少なくとも5市が緊急事態を宣言。タクアリ川の水位は16日から下がり始めたが、ウルグアイ川などは週末まで水位が上がる可能性があり、予断を許さない。