今年創立30周年を迎えたブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)が主催する第58回全伯日本語教師研修会が17日に開講式を行った。今回はアルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ペルーなど近隣4カ国からの参加者も得て約60人が19日まで3日間「日本語教師も運営感覚を磨こう!」をテーマに研鑽している。
開講式の挨拶で板垣理事長は、10月24日に30周年を記念して日本語教師功労者の表彰式を行うと公表した。一つの灯りはわずかな隅しか照らせないが、万の灯りは国全体を照らすことができるとの意味「一燈照隅、万燈照国」という最澄の言葉を紹介し、「皆さん一人一人が日本語という灯りを照らすことで、いずれブラジル社会全体に良い影響を与える」とのべた。
中山雄亮副領事は、先日行われた国費留学生の大学院希望者向け試験には、例年の3倍にあたる370人が受験したことを紹介し、「多くのブラジル人の若者が日本に行きたいと思っている。これも皆さんのご尽力のおかげ」と感謝した。
JICAの遠藤浩昭次長は「10年後を意識してこの3日間の研修を受けてほしい」と呼びかけ、海外日系人協会の水上貴雄継承日本語教育センター長も「16年ぶりの参加。その間の想いを話したい」とのべた。
17日は新宿日本語学校の江副隆秀先生が「コンテンツがイノベーション!IT+日本語教育」を講演し、最新技術や機器を駆使した授業法を教授した。
18日は遠藤次長が講演「日本との接点」、パウロ・イセワキ氏が「コスト管理の考え方を学校で活かす」、水上センター長が「日本語学校の価値について考える」、最終日の19日は4カ国代表者・地区代表者会議でさまざまな実例報告が行なわれる。
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