「もし私が逮捕されたら、トロンボーンを吹き鳴らしてやる。刑務所の房が足りなくなることを保証するよ。この国の重要な人たちを道連れにするから」。ペンサ・ブラジル・サイト17日付によれば、コーロル元大統領は、ラヴァ・ジャット作戦(以下LJ)で司法取引したアルベルト・ユセフ容疑者が「賄賂を渡した」と証言したの受け、元大統領宅が家宅捜索された後、この捨て台詞を吐いた。これは「確かに俺は悪い事をしたよ。でも他の偉い人もやってるから、俺だけ捕まるのは不公平」と半ば罪を認め、開き直っているようだ▼同様にエドゥアルド・クーニャ下院議長も捜査対象にされてブチ切れたあげく「私は野党になった」と宣言し、ペトロロンより疑惑が大きいとも噂されるBNDESの議員調査委員会の開始を承認した。当地テレビ局関係者と話していたら「クーニャ発言が意味するのは、PMDBは大統領のインピーチメント(弾劾)、つまり自分たちが政権をとることを決意したこと」と解説した▼司法取引で爆弾証言を次々にしているUTC社のリカルド・ペッソア容疑者は、彼に言わせると「コーロルの時のPCファリアスに似ている」とも▼面白いことに、今まで弾劾を盛んに煽ってきたヴェージャ誌が、いざ弾劾が動き出した途端、あっさり止めた。看板コラムニストのロベルト・ロンペウは「弾劾に反対の理由」という一文を載せ、「LJの復讐としてそれが起きるのは良くない。国政に過剰な不安定感が生まれる。それならジウマが18年まで続けた方が、まだまし」とか。同誌を刊行するアブリウ社のシヴィタ家の意向か。まったく先が見えない。(深)