オーリャ！

　サッカー女子のなでしこジャパンは、５日に閉幕したＷ杯で米国に敗れ準優勝に終わった。前半１６分までに０―４。昨年の男子Ｗ杯・伯独戦（１―７）を彷彿とさせたが、状況は幾らか違うものだった。
　通算成績は日本の１勝２３敗６分（直近４年では１勝２敗３分）で、前評判は米国断然有利だったこと。現アジア女王は北朝鮮で日本は優勝候補筆頭ではなかったこと。そして、大量得点差でも絶対にあきらめなかったこと――。
　そんな姿は、困難に立ち向かった移民とも共通するように思える。リオ五輪ではコロニアからも大きな声援を彼女らに送ったらどうか。いや、応援したくなるのが日本人心理では。
　最後は２―５で力尽き泣き崩れたなでしこ。来年は当地の後押しを受け、満面の笑顔で金メダルを掲げてほしい。（祐）