パラナ州連邦地裁のセルジオ・モーロ判事は20日、ペトロブラス疑惑に関連してラヴァ・ジャット(LJ)作戦で逮捕された6人の被告に対し、有罪判決を下した。建設企業カマルゴ・コレア社の3被告や、ペトロロンの仕掛人アルベルト・ユセフ、パウロ・ロベルト・コスタ被告らにも実刑判決が下された。21日付伯字紙が報じている。
カマルゴ・コレアで有罪となったのはダルトン・ドス・サントス・アヴァンシーニ元社長、エドゥアルド・レイテ元副社長、ジョアン・リカルド・アウレールの3被告だ。昨年11月に現職で逮捕され、最近解雇された。同社は6万5千人の社員を抱える建設業界最大手の一つ。
前2者には贈賄、資金洗浄、犯罪集団形成が適用され、いずれも15年10か月、アウレール被告はそれから資金洗浄を差し引いた9年6カ月の実刑判決となった。ただし、控訴可能。
この3者は、RNEST(ペルナンブッコ州)とREPAR(パラナ州)の2つの製油所に関するペトロブラスとの贈賄汚職に関するものだ。これを受注するために契約額の1%に当たる5千万レアルをペトロブラス供給部幹部に賄賂として支払った。
ただ、アヴァンシーニ、レイテ両被告は報奨付き供述で協力を行なったため、実際に刑務所で24時間収監されるのは4カ月で、あとは最低2年の昼間外出許可(セミ・アベルト)と1年の自宅受刑、その後は外出許可つきの受刑となる。これはアウレール被告が1年7カ月の完全収監となるのに比べ軽い。
ただし、その代わり罰金刑が重く、アヴァンシーニ被告に120万レアル、レイテ被告に90万レアルの支払義務が課せられている。
また、闇ブローカーのユセフ被告、ペトロブラス元供給部長のコスタ被告、ユセフ被告のかばん持ちの元連邦警察ジャイメ・アウヴェス・デ・オリヴェイラ(通称カレッカ)被告にはそれぞれ8年4カ月、12年、11年10カ月の実刑判決が下された。ただ、彼らも報奨付き供述を行なっているため、執行内容はかなり軽減される。
一方、元サンコ・シデール・グループ重役のマルシオ・アンドラーデ・ボニーリョ被告、ユセフ被告のもうひとりのかばん持ちのアダリコ・ネグロモンテ被告は無罪となった。
また同日、建築大手オデブレヒト社長で6月19日から逮捕されているマルセロ・オデブレヒト社長に対し、贈賄、資金洗浄、違法入札などの罪で、連邦警察は起訴状を連邦検察局に請求した。同容疑者のほか、オデブレヒトからさらに4人、アンドラーデ・グチエレス社の6人への起訴状が請求されている。
オデブレヒト容疑者は携帯電話で数多くの政治家の名を隠語で語り、部下にもみ消し工作を指示するなど、強い疑惑が持たれている。
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