10日に開幕したパンアメリカン(汎米)トロント大会で、ブラジル選手団は22日までに32個の金メダルを獲得しているが、その多くは五輪でメダルを争うレベルになく、種目によっては決勝ラウンドにも進出できない記録だったと23日付フォーリャ紙が報じた。
金メダルを獲得したタイムを、ロンドン五輪の記録に当てはめてみるとその傾向がはっきりする。
ブラジル五輪委員会(COB)は、リオ五輪で合計27から30のメダルを獲得し、メダル獲得順位で10位以内に入る事を目標としている。だが、これまでのパンアメリカンの金メダリストのうち、同じタイムをロンドン五輪で出した場合にメダルに届くのはたった2人で、水泳男子100メートル・バタフライのフェリピ・フランサとカヌー男子C1クラス200メートルのイサキアス・ケイロスのみだ。
水泳のフェリペ・フランサが今回のパンアメリカンで出したのと同じ記録をロンドン五輪で出していた場合は3位銅メダルで、カヌーのイサキアス・ケイロスは1位金メダル相当の記録だった。
逆にパンアメリカンで金メダルではあったが、ロンドン五輪で同じ記録では33位だったことになる陸上女子5000メートル走のジュリアナ・ドス・サントスのような例もある。
柔道は合わせて五つの金メダルを獲得した。もっとも価値が高いのはロンドン五輪銀メダリストで、キューバのアスリー・ゴンザレスを決勝で破って獲得した、チアゴ・カミーロ(男子90キロ以下級)の金メダルだ。でも、他の4人は世界ランキングでもさほど上位に来ていない。
タグ:リオ五輪 柔道 サントス 写真ニュース ブラジル リオ