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フォーリャ紙=ジウマ罷免阻止にルーラ動く?=FHCに急な対話求める=抑えたいアエシオの動向=PSDBは〃談合〃を懸念

 ルーラ前大統領(労働者党・PT)が、ジウマ大統領罷免を求める動きを抑えるのを目的とし、最大の政敵カルドーゾ元大統領(FHC、民主社会党・PSDB)との対話を求めていると23日付フォーリャ紙が報じている。ルーラ氏の大統領職前任がFHC氏であり、政権争いをめぐり20年近く対立を続ける。ルーラ氏にとって、愛弟子ジウマの罷免の危機を受け、背に腹は代えられない状況になったようだ。

 ルーラ研究所は22日、ルーラ氏がカルドーゾ氏との会談に興味を抱いておらず、カルドーゾ氏の意思は知らない、との旨を書面で発表している。
 だが、フォーリャ紙の調べによると、2週間ほど前からルーラ氏の友人たちが個別にルーラ氏とカルドーゾ氏と面会し、両者の対話の可能性を伺っているという。
 それによると、ルーラ氏は「カルドーゾ氏が欧州へ旅行に行く前に電話で話す」ことを希望しているようだが、カルドーゾ氏は、8月に欧州から帰国した際に対面することを希望しているという。
 これに対し、カルドーゾ氏は「ルーラ氏は私の電話番号を知っており、側近を通す必要はない。政治改革このことを話すのであれば応じるつもりだ。日時をはっきり指定し、公の場で行いたい」と語っているという。裏工作的な会談を敬遠しているようだ。
 ルーラ氏がPSDBの要人との対話を希望するのはこれがはじめてではない。5月にあった共通の友人のパーティで、2002年の大統領選挙で同氏が破ったジョゼ・セーラ氏と会った際に、場を改めての会談を求めていた。FHC氏に次ぐPSDBの重鎮だ。同紙の取材によれば、これは結局実現はしていない。
 連邦政府の粉飾会計疑惑に加え、ラヴァ・ジャット作戦で浮上した14年大統領選でのUTC社によるジウマ陣営への贈賄疑惑に、エドゥアルド・クーニャ下院議長の連邦政府への絶縁宣言が加わり、議会での大統領罷免審議は現実味を帯びつつある。
 仮にそれが起こった場合、PT側が恐れているのは大統領選のやり直しだ。PSDB党首アエシオ・ネーヴェス氏は、14年の大統領選で接戦の末に惜しくもジウマ氏に敗れた。やり直しに持ち込みたい強い希望を抱いていると言われており、ルーラ氏としては抑えたいところだ。
 しかし、PSDBの内部では大統領罷免に反対の穏健派までもが、この件でPTと対話を持つのは、世間から「談合した」として非難の的になるのではとの強い懸念を示しているという。
 またPT側は、昨年の大統領選キャンペーンでジウマ氏、ルーラ氏が北東伯などでカルドーゾ氏のことを「悪魔」などと罵倒したことが最終的に会談の支障になるのではと恐れている。

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