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「終わりのないホラー映画」=英経済紙がブラジルを酷評

 イギリスの経済専門紙「ファイナンシャル・タイムス」が22日の紙面でブラジルの経済状況について「終わりのないホラー映画のようだ」と称した。
 ジウマ政権が直面している最大の危機ラヴァ・ジャット作戦で、次から次へとブラジルを代表する企業のトップや連立与党の大物政治家に逮捕や容疑のニュースがあがっていることを、同紙はホラー映画に喩えた。
 同紙は、現在ブラジルが直面している経済危機について「競争力のなさ、傲慢さ、汚職が、好調だったブラジル経済の魔術を消し去った」と称した。
 その記事中、ラヴァ・ジャット作戦の中心舞台となっている石油公社ペトロブラスの経営審理委員会の委員長を、汚職が展開された2003~10年の間、ジウマ大統領が務めていたことを指摘した。その上で、ジウマ氏が汚職について「全く知らなかった」と語っていることについて、「国民でそのように信じている人はほとんどいない」と皮肉った。
 さらに同紙は、連邦政府の粉飾会計疑惑や、ルーラ前大統領が影響力を行使して、ラヴァ・ジャット作戦の渦中の企業である建設大手オデブレヒトに有利になるよう国外で斡旋していた疑惑が浮上し調査を受け始めている点、エドゥアルド・クーニャ下院議長が連邦政府に対して絶縁宣言を行ない、政府と議会がかみ合わなくなっている点にも触れ、ジウマ大統領の罷免審議の可能性が強まっていることに触れている。
 ただし、最大手建築会社社長が逮捕されるなど、「ブラジルの民主的な組織(連邦警察)の強さを見せている。権力者すらも法の下にある国だ」とも書いた。
 同紙は、大統領罷免に関しては「ブラジル人はプラグマティックな国柄なので、大統領罷免という最悪のシナリオは避けられるだろう」としたが、「市場的には危機的な状況は始まっており、今後、さらに厳しい時が待ち受けているかもしれない」と締めている。

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