ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | LJ=原発アングラ3建設で汚職か=電力系企業で初の逮捕者

LJ=原発アングラ3建設で汚職か=電力系企業で初の逮捕者

 連邦警察は第16次ラヴァ・ジャット作戦(LJ)で、エレトロヌクレアール社の社長オトン・ルイス・ピニェイロ・ダ・シウヴァ容疑者を収賄の疑いで逮捕した。作戦名は「放射能」で、LJで電力系企業の逮捕は今回がはじめて。28日付伯字紙サイトが報じている。
 エレトロヌクレアール社は電力公社エレトロブラスの子会社で、本社はリオ。97年に原発の建設運営のために設立された。同原発は完成すれば国内電力の3%を発電する予定。この「アングラ3」建設に関する汚職でオトン容疑者は逮捕された。
 連警によると同容疑者は、2009年から14年にかけて、アンドラーデ・グチエレス社(AG)とエンジェヴィックス社から合計で450万レアルの賄賂を受け取った疑いがもたれている。AG社の幹部は24日に検察庁から刑事告発を受けたばかりだった。
 AG社から、オトン容疑者の個人企業アラテックへの贈賄に関しては、既にパラナ州連邦地裁から有罪を宣告されたカマルゴ・コレア社元社長のダルトン・アヴァンシーニ被告の報奨付証言で指摘されていた。
 オトン容疑者に加え、AGグループのAGエネルジア社長のフラヴィオ・ダヴィド・バーラ容疑者も一時逮捕された。
 第16次LJ作戦では、この2容疑者の逮捕のほか、23の家宅捜査や5人の企業家の連警への強制出頭などが行われた。