10日からカナダのトロントで行われていたパンアメリカン大会(汎米大会)が、26日で終了した。国外大会では過去最多の選手団を送り込んだブラジルは金41、銀40、銅60と合計141個のメダルを獲得し、米国、開催国カナダに次ぐ3位につけたと27日付伯字各紙が報じた。
この結果を「大会前の目標はすべて達成し、満足の行くもの」とマルクス・ヴィニシウス・フレイリブラジル五輪委(COB)競技部門長は語り、来年のリオ五輪での目標「メダル総数10位以内」達成に向けて、今大会の成果の見直しと、今度始まる各種目の世界選手権に標準を合わせている。
来年の五輪で結果を出すために一層重要なのは各種目の世界選手権。今後、世界水泳(8月9日まで開催中)、世界陸上(8月22日より)、世界柔道(8月24日より)が控えている。
ブラジルチームの健闘に水をさしたのが、水球男子ゴールキーパーのタイ・ベゼーラ選手(27)。大会期間中の16日に、現地トロントでカナダ人女性を強姦した容疑で現地警察に起訴された。
現地警察によると、同容疑者はチームが銀メダルを獲得した翌日、トロント市内中心部のカナダ人女性の家で、被害者が寝ているうちにことに及んだとしている。
同選手は世界水泳に向かうチームから離脱したが、容疑は否認している。