元セレソンとして3回のW杯出場、日本でも選手、監督として活躍を見せたジーコ氏(62)が、国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙へ出馬の意思を示し、ブラジルサッカー連盟(CBF)に推薦を求めたと、29日付伯字各紙が報じた。
現FIFA会長ジョゼフ・ブラッター氏は、自身の関与は否定しているものの、一連のFIFA幹部による汚職発覚の責任を取り辞任の意思を示しており、後任選定の選挙は来年2月26日に予定されている。ジーコ氏はCBFに同氏を正式に立候補者として推挙するように依頼する文書を送った。
CBFからの返答は来ていないが、ブラジルメディアの取材によると、CBFはジーコ氏との過去の確執を理由に同氏を推薦する意思は無い模様だ。
規約では、会長選に立候補するためにはFIFA加盟5協会からの推薦が必要となっている。
5月末にFIFA幹部団の汚職事件が発覚した事を受け、ブラッターFIFA会長が辞任の意思を示した2週間後、ジーコはFIFA会長選立候補の意思を示した。
ジーコ氏は自らの立候補の意思を示した同じ日に、現役選手、特にセレソンの選手達が、ジョゼ・マリア・マリン前CBF会長が逮捕されている件に関し、個人的な感想を一切表明していない事を、「セレソンとしてのパーソナリティの欠如」だとして厳しく批判していた。