ビジネスニュースブラジル国内ニュース(アーカイブ)

経済基本金利0・5%上昇=インフレ抑止効果も限界か=当分上げずとBC示唆

 政府による基礎的収支の黒字目標の大幅な下方修正発表から1週間後の29日、中央銀行(BC)は経済基本金利(Selic)を0・5%引き上げ、年利14・25%にしたと、30日付伯字各紙が報じた。
 市場関係者の大半が予測していた通りで、14年10月以来、短期間で7回連続の引き上げとなった。06年7月時(14・75%)以来の高水準。
 6月締めの直近12カ月のインフレ率はすでに8・9%で、目標数値「4・5%を中心とした上下2%」を大きく上回っている。ただし、あまりにインフレ抑制の処方箋として基本金利上昇にこだわりすぎると、高金利が産業振興の力をそぎ、失業率をあげるという副作用の方が強くなる。BCは数カ月このままと示唆しており、29日付G1サイトには「年末までこの水準を保ち、来年初めから下降傾向か」との見方もでている。
 今回のSelic上昇は、9人の通貨政策委員会(Copom)の委員の内、出席者8人全員の賛成で決定された。
 Selic上昇継続傾向をうけ、BCは上昇率を0・25%に緩めるのではないかと予想する専門家もいた。だが、政府が基礎的収支の黒字目標をGDPの1・1%から、赤字の可能性さえもふくむ0・15%に下げたことが、Selic大幅上昇につながった。
 基礎的収支の黒字目標の引き下げは、ドル高を引き起こし、インフレの可能性を高め、さらに28日の、信用格付け会社スタンダード&プアーズ社がブラジルの投資格付けランクを将来に引き下げうると発表する事にもつながった。
 ガソリン・水道代・光熱費が大幅に上昇し、インフレ傾向に拍車をかけた今年は、消費者物価指数は目標インフレ率を大幅に上回る事が予測されている。
 高インフレに悩むブラジルではあるが、EXAME紙29日付サイトによると、基本金利からインフレ率を引いた実質金利は+4・92%で、ブラジルは世界一の水準を誇っているという。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button