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サンパウロ州=地下鉄4号線工事業者を解約=最終完成は一体いつに?

 サンパウロ州政府はサンパウロ市地下鉄4号線の工事を担当するコンソーシオとの契約を正式に解約したことが明らかとなった。30日フォーリャ紙サイトが報じている。
 サンパウロ州運輸交通局は、2012年からはじまっていた4号線の5駅建設を担当していたコンソーシオ、イゾルックス―コルザン―コンヴィアムに対し、29日に一方的に解約通知を送ったと発表した。理由は、完成期限の不履行、業務放棄、関連契約企業への不払い、契約条項違反によるもので、州は2300万レアルの罰金を求めている。
 スペインの企業を主体とした同コンソーシオは5駅の建設とヴィラ・ソニア駅のバス・ターミナル、タボアン・ダ・セーラ方面のトンネル建設で5億5900万レアルの契約を結んでいた。
 だが、現在までで完成したのは14年11月に操業したフラジケ・コウチーニョ駅のみで、他4駅の完成は、イジエノポリス/マッケンジー(HM)駅、オスカー・フレイレ(OF)駅は16年、サンパウロ・モルンビ駅(SM)は17年、終点のヴィラ・ソニア駅(VS)は18年になっていた。
 同コンソーシオとの契約は今年3月、世界銀行がSM駅とVS駅建設に関しての融資を打ち切っていた。以前から工事の進展に不満を抱いていたサンパウロ州は新たな建設企業の入札を行ないたいとして、残るHM駅とOF駅への世界銀行の融資打ち切りも望んだが、同銀行は続行を決めていた。
 サンパウロ州は同コンソーシオにHM駅、OF駅を完成させるべく、6月に2千万レアルの追加援助を行なっていたが解約となった。
 州は後任の建設企業を早期に決めたい旨を語っているが、以前に「7月に行ないたい」とされていたSM駅とVS駅の入札は結局行なわれていない。